プレゼン研究室

「プレゼン力の伸ばし方」≪読む・書く・話す≫

この連載は不定期です。思いつくままに自由に書いていこうと、「草稿」をそのまま載せています。原稿の順序もあまり配慮せず、「読む」「書く」「話す」それぞれの箱に、順不同に原稿を投げ込んでゆく、といった書き方になることを、初めにお断りしておきます。


プレゼン力を伸ばす【MENU】

  1. 読む力を伸ばす
    1. 「いい表現の盗み方 8回朗読法」
  2. 書く力を伸ばす
  3. 話す力を伸ばす
    1. 「アイコンタクトを身につける法」

<はじめに>

新潮新書「歴史を動かしたプレゼン」は、楽しみながら原稿を書くことができました。コロンブス、秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵という知力に秀でた人物が、それぞれ国も時代も違う場所で行なったプレゼン。不可能と思われたプレゼンが成功したのはなぜか。その鍵をさぐろうというのが、執筆の動機です。

原稿を書きながら、広告業界で行なわれるプレゼンのようすをいつも思い描いていました。コロンブスのプレゼンなどに臨場感を感じてもらえるとしたら、広告業界で数多くのプレゼンを経験させてもらったおかげです。天才たちが行なったプレゼンのみごとな手際に舌を巻きながら、新書を書き終わりました。そうして書き終わったときには、次に書きたいことが見えてきました。

相手を納得させ、相手を動かすプレゼンができる力、すなわち「プレゼン力」はどうすれば身につけられるのか。広告会社で長年プレゼンを行なってきた経験、そして先輩や同僚たちのみごとなプレゼンに立ち会う機会に恵まれたこと。二年前からは、コミュニケーションとスピーチのNPO「トーストマスターズクラブ」に所属し、新橋クラブの会長(2009〜2010年)というお世話係りをしながら、スピーチ技術を学んできました。スピーチはプレゼンではありませんが、プレゼンを成功させるのに必要な「言葉で心を動かす」という要素は、両方に共通のものです。
そうした経験をもとに、プレゼン力を伸ばす方法をさぐってみたい。私の経験だけでなく、「歴史を動かしたプレゼン」に登場するプレゼンの天才たちの技も、遠慮なく盗んで紹介しようと考えています。

さて、「プレゼン」とは何でしょう? あらためて問われると、答えに困るかもしれません。もともと「プレゼン」とは、広告の企画をクライアントに提案することで、広告業界の中の「業界用語」でした。やがて業界をこえて流出し、今では婚活の場面でも、「それでは男性のほうからプレゼンお願いします!」などと言われているそうです。これは自己アピールのことですね。会社の朝の挨拶も、研究発表も、社内会議での提案も、「プレゼン」と呼ばれるようになりました。でも、ちょっと待ってほしい。人前で話をすることをなんでも「プレゼン」と呼んでしまうと、「プレゼン」が本来もっているパワーを見落としてしまうことになります。
私は、「プレゼン」または「プレゼンテーション」を、次のように定義します。「こちらが望む方向に相手の意見を変えたり、相手に行動を起こしてもらうことを目的としたコミュニケーション行為」。こう定義したうえで、「プレゼン力」を伸ばすための心構えや、技術の習得のしかたを考えて行きます。



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