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「歴史を動かしたプレゼン(新潮新書)」の韓国版が出ます!


一昨年に出版した「歴史を動かしたプレゼン(新潮新書)」の韓国版が出ることになりました。

ハングルに翻訳されて韓国の出版社から出ます。
昨日、表紙のプランがPDFで送られてきたので、カラーコピーして別の本に巻きつけてみた。

パソコンの画面で見るのとは違って、重さも感じられて(こういう感覚って大切)、
ほんとうにあの国の書店に並ぶんだと実感できた。

韓国には3回行ったことがあります。
最後に行ったのは1999年。日本のテーマパークの広告を企画して、
コンピュータ・グラフィックを韓国スタッフと協力して仕上げました。
仕事の質の高さと、連続する徹夜仕事も当然のように行なう彼らの頑張りに感動を覚えた。

仕事がオフの日ができて、僕はタクシーを半日チャーターして、利川(イチョン)にある海剛陶磁美術館に足を運んだ。
海剛氏は高麗青磁の再現に力を尽くした人物(故人)で、敷地には美術館、陶磁研究所、私邸などがあった。
訪れたとき、訪問客は少なく、庭を歩いているうちに工房の入口まで来てしまった。
中では二人の男性が象嵌を削り出していた。若者の方は、海剛氏のお孫さんだろうか。

なにか話したかったが、韓国の言葉は話せない。
僕は近くの椅子に腰を下ろして、削り用のカンナを動かす二人の手元を見ていた。
僕がそこにいることを訝るでもなく、ひたすらに手を動かしていた。
午後の工房には静かな時間が流れていた。

帰りに運転手さんに「食事にしましょうか」と声をかけながら、
ジェスチャーで左手をお茶碗の形にして、右手の人差し指と中指で箸の形を作って
口に運ぶようにした。
運転手さんはニッコリ笑って、右手でグーを作ると口のそばに持ってゆく動作をした。
スプーンを使っているのだ。

日本と韓国、顔はお互い区別がつかないほど似ているのに、「食べる」という生きるための基本動作が違うことに気がついた。
一週間ほどの滞在で、韓国のことが大好きになっていたが、突き放されたような気がした。
安易に韓国のことを分かったつもりになってはいけないのだ。

新しい本が、新しい人と、いい出会いをしてくれることを祈ります。
発売の詳しい日にちは聞いていませんが、おそらく10月になるでしょう。



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