ブログ

カテゴリーアーカイブ:【時事に関して

さらに再録「阪神大震災と広告」

東北関東大震災の様子が明らかになるにつれて、被害の甚大さに、
人の世のはかなさを見せつけられます。

翌日、コンビニの店頭から弁当やおにぎりが消えたのを目にして、ああ、それらは
早手回しに被災地に送られたのだ。そう思っていた。
買占めに走っている人がいたとは・・・・。

大量のトイレットペーパーを袋に入れてスーパーから帰ってくるのは
比較的若い年齢層が多い。
僕らの世代よりも上は、オイルショックのときトイレットペーパーの買占めに走ったことが本当の品不足を招いてしまったことを知っている。
いまの買占めを愚かなことと思いながら注意はできないでいる。
「自分のカネで買いたいものを買って何が悪い」そう反論されたときに、
感情論ではなくて、相手を納得させる理屈がない。

大量のトイレットペーパーを持った人とすれちがうとき、今度つぶやいてみようか。
「すごい!そんなに大量のウンコが出るんですかぁ!」

テレビでは公共広告機構のCM、「エーシー!」があふれている。
ネコなで声の広告のオンパレード。ACの広告とは、広告クリエイターが普段の仕事では作れない、ギリギリの主張を込めるメディアではなかったか。

16年前の阪神淡路大震災。その5日後のこと。いま必要な公共広告をつくりたいという一人の志が、仕事仲間を動かした。

そうしてできあがったCMが、震災の街に流れた。
とりあえず、「これは阪神淡路大震災のあとに流されたCMです」というテロップを入れて、あのCMを流してはどうだろう。

この稿も、単行本「CMプランナーの仕事術(洋泉社’97年刊)」からの再録です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「阪神大震災と広告」 (後輩のCMプランナー・F君へ)

 引っ越しの準備は進んでいますか。長くても五年の支社勤めのはずが、頑張ってしまうFクンの性格が災いして、気に入られてしまったのだろう。東京に戻るのが一年遅れて、そのせいで、阪神大震災にあってしまった。えらい大阪生活やったねえ。転勤組の大半が、芦屋や神戸方面に住むのに、F君が決めたのは逆方向の吹田市。何かあったときのことを考えると、西の方には住む気になれなかった、と言っていたけど、今度のことが起きてみると、やはり建築学科卒の目は確かなんだなと感心した。

 さて、ACC(全日本CM放送連盟)の受賞パーティーに行ってきました。95年度のグランプリ・郵政大臣賞は、公共広告の「阪神大震災・井戸水編」。やはり、今年のCMの成果はあれに尽きるだろうと思う。受賞の言葉の中で、あのCMの生まれたいきさつを聞くことができた。制作スタッフを代表して挨拶に立った大阪電通の堀井博次さんの話がとてもよかったので知らせようと思う。

続きを読む



再録「恐縮ですが、コマーシャルです」

1995年1月17日の未明に起きた阪神淡路大震災のあと、連載を持っていた広告の業界紙に書いた原稿を再録します。
(亡くなった人の数を5000人と書いたが、のちに6434人と報告された。なおこの稿は、のちに単行本「CMプランナーの仕事術(洋泉社’97年刊)」に収録したものです)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
映像新聞1995年1月30日号
「CMプランナーからの手紙 (連載第52回)」より

「恐縮ですが、コマーシャルです」  久米 宏様

 死者五千人という数字が、いまだに実感をもって想像することができません。五千という数字は僕が勤める会社の全社員数を上回ります。娘の小学校の全校生徒の五倍にあたり、暮れに書いた年賀状の四十倍。失われた命の数に圧倒されます。

 阪神大震災から一週間が経ち、テレビは避難所やテントでの生活を送る人びとの様子を伝えています。「いま、いちばん欲しい物、したいことは何ですか」との問いかけに、「下着が欲しい」「温かい食べ物が欲しい」「風呂に入りたい」「早く葬式をして仏さんにしてやりたい」。そんな言葉に接するたびに、自分の今までの価値観に大きな地割れが生じているのを感じています。

続きを読む



「計画停電」の記者会見について

東北関東大震災については、まだ言葉にならない。

今日は、「計画停電」についての会見をメディアを通して
観たり聴いたりしている中で、東電側とマスコミ(住民)の間に
決定的な認識の差があることに気づいたので書くことにした。

それは、「電気は、需要に合わせて、いま生産されている」という
東電側にとっては当たりまえのことがマスコミ(一般)には認識されていないのだ。

続きを読む



page top
カレンダー
2017年12月
« 10月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
検索
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー

著書一覧
copyright(c) hayashi yasuhiko.com
contact