個展が終わって2週間が経った。
今日は箱書きしたものを抱えてそごう千葉店に行った。
なかでも大角皿を収める桐箱は、縦35センチ×横60センチという代物。
昨日から暑さが戻ってきて、空箱とはいえ、やはり抱えて歩くのはしんどかった。
一輪挿し(南瓜の花文)をお買い上げのお客様から、先日メールをもらった。
こんな写真が添付されていた。
いいんです、自由に使ってください。
自分が作ったものが手を離れ、こうして新しい場所で、
新しい役割を演じ始めたことに、不思議な感動を覚えます。
少し話しただけでも、気が合いそうに思える人なら、
自分の分身も、その人と相性が良さそうに思える。
こう書いてきて気づいたのですが、以前の自分とは少し変わったようです。
気に入った作品が売れると、以前の私は、思わずにらみつけていた。
おかしいですね。
こんなにいっしょうけんめい作ったものが、おカネでやり取りされるのが
理屈ではなくて、口惜しい。
ギャラリーの取り分を自分が払ってでも取り返したい!
そう思いつめたことも。
今回は、手元に置いておきたいという気持ちはあまりなくて、
喜んでもらえてうれしい、と素直に思えます。
どうしてなのか、理由はわかりませんが、
やはりちょっと変わったんですね。
大きな角皿をお買い上げの方からもメールをいただいて、
周りの人に見せてくださっている様子。
作った人間にしてみると、死蔵されるのがいちばんつらい。
どうぞ生活の中で使ってください。
生活を楽しくするのに役立つのが、工芸なのですから。
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