教室ブログ

いよいよ開講しました!

1階の教室部分は、こんな感じです。
テーブルは3卓。ロクロは5台。

当初ロクロは7台入れるつもりだったが、
「電動ロクロをやりたいという人は少ない」という話を小耳に挟んで、
5台にとどめた。
どうやら「修行」とか「熟練」といったイメージがあるロクロは避ける傾向にあるらしい。
僕などは、その前に座る時間が長いほど目に見えて上達するのがうれしくて
陶芸にハマったようなものだ。
がんばれば、がんばっただけうまくなるというのは、大人になるとなかなか実感できない。電動ロクロにはそんな歓びがあるから、もっと多くの人にトライしてもらいたいものだと思う。

2階の展示台には、見本という意味も含めて、自分の作を入れかえながら並べるつもり。

金曜日と土曜日は、朝、昼、夕方ともに、定員6人の少人数制でていねいに教えます。
まだ若干余裕があります。
と言いたいところですが、まだまだ余裕だらけです。

そのおかげで、型やテストピースや湿台(しった)をつくったりの時間ができて、
ほっとしています。
9月は慣らし運転中です。
そのぶん、ていねいは応対ができて、ゆっくり話もできて、
じつは、会員にとってはかなりお得なのではないかと思っています。



内装外装、ほぼ完成

 教室の外装と内装が、ほぼ完成した。あとは、正面奥に本棚が付けば、できあがり。
設計施工をお願いした「AI空間デザイン室」の井上さんにはお世話になった。
「料理教室のような陶芸教室をつくりたい」という、自分でも何を言っているのかよくわからないような提案に耳をかたむけてくれた。そしてさまざまなプロセスで、果敢に挑戦してくれた。
たとえば、このドア。

粘土や、釉薬材料、土練機、電気炉などを収納しているバックヤードの入り口で、大きな開口部が必要だった。
ドアのでかさを感じさせない、赤と白のツートンでオシャレだ。

たとえば、2階の展示台。

もともと1階にあった鉄の台で、石材コウバだったときには石の在庫を載せておく台だったようだ。

溶接のバーナーで切って2階にあげて、ふたたび接合した。さびだらけの台が、真っ白な展示台に生まれ変わった。

さらにたとえば、大理石の板。
元石材コウバだったために、厚さ5センチ、幅70センチ、長さ1.5メーターほどの大理石の板が10数枚あった。捨てるのはもったいないし、かといって場所をとるだけで困っていた。これらは2階の僕の工房で、作品類を置く台として所を得た。

井上さんのフルネームは、井上アンドレさんで、お母さんがドイツの人だ。彼に頼むことになったいきさつや、初対面の印象などについては「つくる陶磁郎49号」に少し書いた。
まだ30代の半ばだろうか。大きな舞台が与えられれば大きな仕事ができる人、というのが僕の印象だ。そして彼のスタッフは、なんだか楽しそうに仕事をする。彼らの仕事ぶりを、少し離れたところからぼーっと見ているのが好きだった。

去年の秋からの付き合いだが、施主(僕)を一度も不安にすることがなかった。
それだけでも、大したものである。



教室に入会したいとおしゃってくださったMさん。
年配の男性で、究極の目的はご自分用の骨壷を作りたいとのこと。
洒脱そうなメールの文面から、半分は冗談と受け取ったほうがよさそうだ。

ふと、僕は7年ほど前に書いたものを思い出した。
博報堂生活総合研究所から出している「生活新聞」で、様変わりしたお葬式をとおして現代人のこころの風景を探ったことがある。

題して「お葬式はどこへゆく?」。

企画が通って、その号の記事をすべて一人で担当して書いた。
これがその号の「生活新聞」。

その中にコラムをふたつ書いた。そのひとつが「壷」と題したもの。
PDFの19ページに載っています。
探すのもめんどうかと思うので、この稿の最後に再録しておきます。

老陶芸家に聞いた話としていますが、じつは僕の創作です。
戦争中に青春を送った父母の世代。そんな人たちに、こんなロマンチックな話のひとつも咲かせてあげたいなと思って書いたものです。

Mさん、ご自分の骨壷をつくるのもいいけれど、「私の骨壷をつくって」と異性に言わせようではありませんか!
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「壺」 2003 2/17 生活新聞NO.374 コラムより

 ある高齢の陶芸家が、お酒を相当召し上がったあとに話してくれた物語です。

若いときに縁のあった女性のお墓参りをすることになった。
数年前に女性は亡くなり、遺品の整理をしたところ、たんすの奥の小箱の中に彼からの手紙が仕舞ってあったことから、連絡が入ったという。

お墓参りには、連絡をくれた彼女の長男が同行した。道すがら、母の思い出を話す長男の口ぶりから、生前の彼女の生活は裕福とは云えなくても、幸せと呼んでいいものだったことを知り安堵した。

霊園の中の墓に、持参した花を供え手を合わせた。
「華奢な身体でしたから、骨が少なかったんですよ」と、長男が云った。
「亡くなったら入れて欲しいといっていた骨壷がありましてね。ちょっと小ぶりの花瓶で、それじゃ小さすぎるよと僕らは云っていたんですが、母の骨はちょうどいい具合にその中に納まりました」

あの花瓶だと判った。女学校の卒業のお祝いに、彼が作って贈ったものだ。やがて時代は戦争へと向かい、出征した彼は大陸に送られた。戦争が終わり故郷に戻ったとき、彼女はすでに嫁いでいた。
約束をしたわけでもなく、指に触れたこともなかった。
未熟な時代に作った器の中は、はたして安らかだろうか。陶芸家は器に抱かれて眠る彼女を思ったという。

「器の外側にばかり気を取られてきた人生でしたが、ほんとうに大事なのは内側です。
むしろ内側の何もないところを作るのが、我々の仕事です」
老陶芸家はそう話してくれた。



ドアにミニポスター

教室に面した道を通る人が、ガラスのドアから中を覗きこんで行くようになった。
気にしてくれているならと、教室のホームページや、僕のホームページから寄せ集めた部品でミニ・ポスターを作った。
内側からドアにセロテープで貼り付けた。

工芸会正会員は、まぁいい。しかし、日本文藝協会会員というのは、いったいなんの足しになるのだ。じっさい、「あなた、敬語がなっていませんよ」なんて言うような、口うるさいジジイがいそうな感じもする。
あ、こんなことを書いたら、ほんとに逆効果になりそうな気もしてきた。これはすこし考えよう。

こんなのも動員してみた。

改装の設計施工をお願いしているAさんが、昨日はいちにち内装工事に立ち会ってくれた。夕方になって、彼が言った。「6組くらいの方が、覗き込んで読まれてましたよ。メガネをはずして見てる人もいらっしゃいました」
はたして、ご近所の人も通ってくれるのかしらん。そうそう、ゴミ置き場でいっしょになってから挨拶するようになった年配のパワフルな女性。
「建物、すっかりきれいになったわねぇ」と道で声を掛けられた。「お教室するのね。私なんかでもできるかしら・・・・」「したことなくてもできますよ、教えますから」「なぁ~んにも知らなくてもできるかしら」「なぁ~んにも知らなくてもできますよ」
そんな会話になった。
ほんとに来てくれるかどうか分からないけど、これまで近所の人との付き合いがなかったから、教室を通してそういうお付き合いが広がるのも楽しみだ。



外観がそれらしくなってきた!

白と紺。教室のイメージは、船。

日常をちょっと離れてすごす豊かな時間をイメージしてみました。
なぁんて言ったら、気取りすぎですね。

でも、だんだんといい感じに仕上がってきました。
白と黒、白と赤、真っ黒・・・・・などと建物の色に関しては
コロコロ変わったけれど、白+紺は正解でした。

サントリーの缶コーヒー、BOSSのベンダーの紺色が気に入って、
サントリーの広報部まで電話を入れて、
「DICKの色番号では何に近いんですか?」
などとたずねたのも、今はなつかしい。
どうも企業秘密のようではあったけれど、社内をいろいろ聞いて回ってくれたようで
性格の良さそうな女性だった。

壁に教室の名前も・・・・・・。

今日は、神社の森の枝を払いに造園業者の人たちが来てくれた。
あまりにもうっそうとして、建物に枝が当たるようになったので
市のほうに申し入れをして、今日の枝払いとなった。

なにしろ、屋根のトイに落葉がたまって雨があふれたり、
あげくのはてには、トイの腐葉土に松の木が生えて、
40センチほどに育ってしまったのだ。

せっかくがんばってきた松の幼木なので、鉢に植えてようすを見ているところ。
近いうちに神社の土に下ろしてやろう。



天井にエアコンが! おお、あれはなんだ!

梅雨に入って、外装のペンキ塗装がしばらく中断していたが、晴れ間をねらって作業が続いている。

先日、吹き抜けの天井部分に大きなエアコンが付いた。夏、灼熱地獄になる鉄板屋根の下で教室が開けるのかと思っていたが、屋根と壁には断熱材を入れ、一階教室部分にはこの大きなエアコンと、小さめのエアコンの二台がギンギン冷やしてくれるはずである。
試運転が楽しみだ。

ある夕刻のこと。書斎での仕事を終えて帰ろうとすると、新しく付いたドアのあたりが、ぼうっと明るい。なんだろうと目をやると、おお、非常口の表示ではないか。

しかももう一ヵ所にも付けてある。

さっきまで作業をしていた電気屋さんが付けて行ったのだ。
シャレで非常口を付けたのかと思ったが、あとで聞くとある人数が集まるところでは消防法で義務付けられているとのこと。

だんだん本物の(こういう言い回しはヘンだが)陶芸教室らしくなってきた。



光あれ!

工房のコンクリートのドテッパラを崩して、ドアをつける日。
朝からコンクリートカッターがすさまじい音を立てた。音だけではない。
粉塵がものすごい。
「しっかりしたコンクリートです」職人さんから、そう言われるのはまんざらではないが、それだけ手ごわいということだ。

なんだか銀行の金庫をねらう地下組織が工事を装って行動を起こした!
ふと、そんな気にさせられる。

それでも数時間後には、ごらんのような鉄筋がむきだしになった。

鉄筋を切って、突入!

ガラスのドアが設置された。内部から見たようすがこれ。

道をへだてた神社の林が見える。北側のドアだが、なかなかいい感じの光が入る。

ふと、セキュリティが心配になる。道は夜間、人通りが少ない。強化ガラスのドアだから割れて侵入されることはないというが、酔っ払いが石をぶつけたくならないとも限らない。対策を考えておかなくては……。



教室ブログ(教室・開講準備室)

先週末から、いいよ工房全体に青いシートがかかって、改装工事らしくなってきました。外からガス窯が見えて、屋根には煙突。

教室外観

外壁は今のところ、白と紺のツートンになりそう……船のイメージとか、いろいろ言ってますが、そろそろ具体的に決めていかねば。

内部は、左側が教室部分。
内部・教室部分
正面奥にトイレになるスペースの囲いができました。
手前から3つの作業台が並びます。
右の壁際が、作品の乾燥棚になる予定。

右が、バックヤード。
1階バックヤード
電動土練機やポットミル、粘土、釉薬材料などの収納場所。
開口部には大きなドアが付きます。

鉄骨の塗装は赤と、紺を組み合わせています。
なかなか大胆な色遣いの空間ができあがりそう。

迷ったら無難な色を選ばない!
そう決めてから、なんだか自由になっています。



陶芸教室の開講は9月になります。

陶芸教室の開講は9月になります。

桜のころにオープンするという話はどうなった!?
何人かの方から連絡をいただきました。
申しわけありません、開講は9月に延期させていただきます。

一言でいえば、荷物が多すぎて処分するのに思わぬ時間を要したというところです。
2階が書斎+自分の工房で、1階が教室+バックヤード+窯場という予定。
2階の荷物を全部下におろして、自分の工房づくり。

それが終って、下の荷物を2階に上げたり、上げられない物をレンタルした倉庫に保管したり。
そうしておいて1回部分をつくる。
それが終ったら、吹き抜け部分を整備する……、という
うまく説明できないくらい、面倒な荷物の動きになります。

僕も手伝っていますが、あまり熱心ではなく、
もっぱら設計施工会社から来てくれる若者に頼っています。
石材屋さんの時代から(おそらく30年以上)降り積もったホコリを浴びながらの作業は、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

先週、やっと片づき、ガランとした建物は、なかなか広い。

これが内部の全体。
上部の向かって左半分が自分の工房になる。これまでは物置だった。
赤い階段は、10年前に僕が塗ったもの。
元気が出るような気がして赤を塗った。

一階の吹き抜け部分と中二階の下が教室になる。

左側に大テーブルが3つ、壁際にロクロが4〜5台ならぶ予定。

右側は、土練機や粘土や釉薬原料を保管しておくバックヤードになる予定。

教室開講は、ですから9月になります。
それまで、ブログなどで進行状況をお知らせします。



「手びねり専門」陶芸教室

 先週の土曜日、東日本伝統工芸展(旧名・新作展)の出品応募のため、搬入会場に行った。
そこで会った陶芸家のMさんと立ち話をした。
 
今年、陶芸教室を始めるという話をメールでして、
それなら自分の教室を見に来たらいいという返事があり。
では、いついつごろという返事をしたのだが、そのままになっていた。

「ごめん、慣れないケータイ・メールに送信しないまま残ってた!」と、
顔を合わせたとたんに言われて笑ってしまった。

僕もケータイ・メールはほとんどできない。
濁点と小さい「っ」の打ち方が分からない。だから、カタコトの日本語になる。
「わかた てはそのとき・・・」
これはもちろん「分かった、ではそのとき・・・」という意味である。

 彼の個展が終ってから見学させてもらうということになったわけだが、面白い話を聞いた。
彼が講師をつとめるカルチャーセンターで、生徒が陶芸教室を開くというので驚いた。
ロクロもできないのに、教室が開けるのか?生徒はこう答えたそうだ。
「手びねり専門の陶芸教室です」。

 その生徒の言葉のセンスはコピーライター顔負けだ。
ロクロができないで教室を開くなら、
「陶芸教室、手びねりのみ(ロクロは指導しません)」とでもするのがふつうだ。
ところが、「手びねり専門陶芸教室」。
これなら、手びねりのすごい技を伝授してもらえそうだ。
ムムム・・・「選択と集中」、ほかの陶芸教室とはっきりと差別化ができている

「林さんも、あんまり考えずにスタートしたほうがいいですよ。
始めてみるとどう変えていけばいいか見えてくるから」と言った。
「とにかく誠実に接することですね、だいじなのは」と付け加えた。
「なるほど、教室はホームページみたいなものかもしれないね」と僕はこたえた。

 陶芸教室とかけてホームページと解く。そのこころは・・・・
考えすぎたり、立派なものを作ろうと思うと前に進めない。始めてから少しずつ整えていけばいい。
自分の口から出たとは言え、いいとこを突いているかもしれない。
また気持ちが、ちょっと軽くなった。
 そして、習いに来る人には誠実に接すること、か。



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